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みれっとの百姓日記

20年前の日本中が景気のいい時期に仕事を捨て、福島県の山の中くんだりにわざわざやってきたのは、たいした理由もなく、百姓で暮らしてゆきたいなー、という思いだけ。
その思いも軽くて、有機農業だの化学肥料は使わないだのの考えもなく、だらだらと生きてゆくにはこれしかないかなと、思ったのは大間違えでした。
子供が小さいうちはお金もいらず、近所のつき合いもなく、酒も博打もやらず、色気もなく、だからくんだりへ来たのだけれど、とにかく大変な田舎暮らしは絶対に人には勧められません。
せめて2年は遊んで暮らせるお金があれば別ですが。
東京でなんでも出来て生活力があったところで、ここではそんな自信はへの突っ張り。
母ちゃんにどやされて、無駄使いをして町へ帰ってゆくことでしょう。
一人だったらなんとでもなるのは当たり前。母ちゃんがいればちょっと手になるかもしれないけれど、気持ち先行だから、たいてい体力がつづかなくなって「やっぱり私はシティーガールよ」と居直って帰ってゆくかも。居直って帰ればまだいいけれど、「こんなはずじゃないはず」と、自分を過信して、20年我慢してしまうとうちみたいになってしまいます。
by y_yosuke | 2005-05-14 23:09 | 畑仕事つれづれ
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