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秋はきぬ

7月が過ぎ、8月も過ぎて9月になってしもた。
この2ヶ月ぼーっとしてたわけでは決してありません。
漫然と行き先を探すのではなく、どんな条件で探しているかが大事。
相手に要求が見えなければ協力のしようがない。
戸渡を出たかったわけでは無かったので、引っ越したい訳じゃないので、家や土地を見てもそのためにかかる経費や、大変さを考えるとうんざりしてきて。
でも半年経った最近は諦めもついて、ホントにどこかへ何とかしないと引っ越しも出来なくなってしまう。

引っ越し先の候補地は長野、山梨、埼玉、栃木、会津、と5つの県に絞って、長所と短所、特徴を表にして比較検討。
長野はイメージが良くて安心感がある、北部の信濃大町は良いところだけど雪が多くて、ここからは遠い。
山梨もいいイメージで東京から二時間位で行けるし山もきれいだけど、土地が高くて手が出ない。
埼玉の秩父へ行ってみたが、農地が急峻で、地滑りが恐いし、使いにくい割りに値段がとっても高い。
栃木はどこも実家から近いし引っ越しも楽だけど、空気線量が、、次に原発事故があったときに影響が増えれば引っ越しした意味が無くなる。

で、この際、福島県の会津の山奥にしようとあちこち見て回り、西会津町の青坂という所を町役場の方に紹介してもらいました。町から離れた集落だけどインターから10分。雪は多いけど天空の青坂と呼ばれてるところで、別世界の隠れ里。放射線も少ないし、福島の復興のために骨を埋めるかと思った次第。見に行って立派な古民家の中も見せてもらって、ここにしようかと決めかかったときに町役場から電話が来て地震の後水が濁っていて、パン屋さんには無理かもしれません。だそうな。
がっかり。

翌日、喜多方の古民家を4県ほど見に行ったけど、どこも素敵なロケーションにあって、つくづくこんな良いところが福島だなんて、気の毒で泣けてくる。
会津は福島県じゃありません、、会津県です。と、、、言いたい。

もう、ほぼ会津県に決めようと思っていた矢先、夏にお世話になっていた、長野県富士見町の農業委員会の方から良い物件があったから見に来て下さい、と言われ、もうあまり期待もせずに行ってみると結構な面積で、30年くらい経った家と畑と田んぼ付き。
きれいに使ってくれるなら安く譲りますって、現実的な金額だったし。
とか何とかしてると、始めに訪ねた北杜市の農業委員から物件があったけど見ますかって言ってきた。
今まで、梨の礫だったのにこんなこともあるもんだ。点在する田んぼと畑と住居をきれいに使うならただでも良いという結構な話でしたが、富士見町の件と比較すると、今一つかも。

半年経ってやっと物件が出そろって、比較できるようになってきたって感じでしょうか。
まだ契約はしてないけど、富士見町になりそうな感じ。
家は30年前の普通のだけど、きれいに清潔に使っていて、整頓されてる。

今までの山奥の暮らしとは全然別の物になりそうだけど、しばらく使ってない畑と田が二反歩づつあるから、麦も米も野菜も作れそうだし、まとまってるから仕事もしやすいかも。
あと15年もすれば、また戸渡に帰れるかもしれないので、帰りたい気持を残しておくには雰囲気の違う土地の方が良いかもしれない。

と言うわけで、まだ決まってません。
でもだいぶ目処が立ってきたので、11月には再開できるかもしれない。
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by y_yosuke | 2011-09-08 23:39 | うれし、悲し
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