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信越5岳トレイルレース100K

いつもは連休といえど、関係なく製造出荷と週の仕事をこなしていましたが、今回ははじめて暦通りに休んでしまった。
ご迷惑をかけてしまった皆さん済みませんでした。

待ちに待った、信越5岳トレイルレース100K。今年のメインイベント。
毎回メインイベントなんだけれど今回のは特別。

斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯綱山の5つの独立した山の総称。
それぞれに、広い高原があって、中心には野尻湖。
5つの山を結んだトレッキングコースが、地元の努力で出来て、レースが出来ることになった。
去年の秋二回目のトレイルレースでエントリーした斑尾50Kと同じ所からスタート。
朝は小雨の降るなか、5時半に500人以上のスタート。
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この右のお兄さん、前日、裏磐梯で僕等がふらふらしてた時、たまたま立ち話になった初めて会った方。
このレース何故か一緒に走ることになっていた。不思議な縁。11月8日にエントリーしておいた裏磐梯山岳耐久レースの主催者さんでした。

長い一日になるので、ゆっくり他の人のペースに惑わされないように押さえて押さえて。
1380mの斑尾山から、尾根を超えて、800m下り野尻湖を越えた西側の妙高山の裾野の笹ヶ峰高原66キロ地点へ。
前半、みんな速くって、40キロ過ぎた頃にはもう足が動かなくなってしまった。ロードや、林道を走ってる内はスピードも出て距離をじりじりかせげるのが、山の道にはいると急に遅くなり、最後の10キロの長いことったらありゃしない。

今回は珍しく相方の桂子さんが同行。
この大会は応援ポイントがあちこちにあって車で来て、アシストできると言うのが、特徴の一つになっていたのだが、初めての土地で道案内も無くカーナビだけが頼り。
使ったことのないナビの使い方を教えたが、安物でえらく遠回りをさせられて初めのアシストポイントに付いた時には、僕より疲れていたようでした。
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滞在はほんの10分くらい。
かなり疲れていたのでちょっと長居をしてしまいましたが、おかげで足も楽になり、お腹も体も復活。
あとは黒姫山を周り、戸隠神社へ。神社の境内を延々と走り、鳥居の前で柏手を打ってまたトレイルへ。

残り1/3はエイドもマメにあって、通過チェックも細かくしていました。
暖かいコンソメスープに、戸隠そば、笹寿司、ポテトチップに巨峰。
夕方になると、暖かいスープやそばはとても美味しかった。ほんの一口なんだけどね。

87キロ地点の神社中社を過ぎると真っ暗になり、ここからはヘッドランプで足下を照らしながらの走行。
戸隠神社を出ると風情のある旅館がたくさん。
そばも美味しそうだが真っ暗で誰もいない中旅館街を通過。
91キロ地点から飯綱山の急坂を800メートル登り下りのゴールまではコース中一番厳しい坂が続く。

疲労した体にはもう何が何だか良くわからず、かといって動けないわけではなく、なんだかかえって元気。
大きな木の根が有る山道を登って行くと岩がゴロゴロしてきて、坂も急になり、バランスを崩すと堪えられないのはやっぱり疲れていたからでしょうか。

そうそう、この急坂で、前を息を切らして登る声が聞こえ、その前方に二人分のヘッドランプの明かりが時々後ろを振り返る。追いついてみると、ランプ無しでバテバテで登るお兄さん。前の二人は親切に足下を照らしてあげて歩いてるではないか。
この兄さん山をなめるんじゃないよ、、と言いたいのは我慢して、自分のハンドライトを貸してあげてしまったのでした。なんて人の良い僕。お兄さんに同情したのではなくて、照らしている二人が気の毒で貸してしまったのでした。
ゴールで返してね、、と言ったのだが、戻ってきたのは、翌日の表彰式の会場の落とし物置き場のテーブルの上でした。ちょっと寂しかったが、そんな物かも。

稜線近くに上がると眼下には点々と長野の町の明かりが。
さらにガスが出てきて幻想的なふわふわした気分。更に20分ほど登って今度は3キロの下り。とんでもなく急なけが人の出そうな長い長いゴロゴロ石の下り。
下る途中で爪が一枚剥がれてしまった。未だ下り終わってないのに。
距離の長いトレイルレースでは良くあることなんだけど、やっぱり痛い。

麓に降り立つと3キロの砂利道の林道。もう15時間を過ぎていた。
ラストスパートする元気が残っていて、二キロくらいで10人以上抜いただろうか。
最後に抜くのはたまらなく気持ちがよい。
ゴールでは奥様が待っていてくれて、嬉しかったが、ゴールに来るのも大変だったみたい。
一日中走り回っていたとぼやいていました。
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記録は15時間14分8秒。参加者572人。総合81位。男子76位の二桁だったので気分は上々。
完走率は76.6%。
制限時間は22時間だから、翌日の3時半まで走って居ても良いレース。
実際、ゴールできなかったが3時過ぎまで歩いていた人もいたみたい。

現地のスタッフは、一般のボランティアと地元の旅館やペンションのオーナー。
宿泊は参加の条件で事務局で斡旋。
スタッフ入れて約800人以上の二泊三日の宿泊があるわけで、手間もかからず結構な収入源ですね。

景色はどこからどこを見ても美しく、ゴミも落ちていないし、投棄もされたところは有りません。
大きな川の土手も、湧き水のある小さな沢も落ちているのはランナーがこぼした袋の切れ端ぐらい。
地域の人柄でしょうね。山を信仰の場として扱っているんでしょうね。

レースでしか会えない若いお友達も何人も来ていたし、楽しい連休でした。
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このおねーさん、春の奥久慈トレールで知り合ったんだけど、今回17時間2分女子12位でゴール。強者です。
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こちらのおねーさんもレースで良く会うお方。14時間37分女子4位でゴール。更に強者です。
若いエネルギーをちょっと分けてもらって、今回も楽しく走れました。
by y_yosuke | 2009-09-23 16:42 | 走る
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